今や、日本が誇る文化の一つとなった「マンガ」ですが、全国にマンガに特化した施設が設置され、海外からも注目されている一方で、関連資料の流出や、自然災害等による消失、維持保存の環境など様々な課題に直面しています。
そのような中で、文化庁が産・学・館(官)の連携・協力による、マンガを含むメディア芸術作品のアーカイブ化事業に取り組んできました。この背景をうけ、これまで文化庁のマンガ関連事業に携わってきたメンバーが2023年5月にコミック出版社の会に所属する出版社と協力し、原画や刊本のアーカイブに特化した一般社団法人マンガアーカイブ機構を設立しました。
一般社団法人マンガアーカイブ機構は、日本におけるマンガ作品について、刊本(雑誌、単行本等)等の公刊物のみならずデジタルデータを含めたマンガ作品の原画等、制作過程で生み出された中間制作物等を含めた事物の保存及び活用を目的としたアーカイブの構築と調査研究等を行い、これらに産学官連携を基調とした関係組織・団体等と協力し取り組むとともに、マンガ作品の後世への伝承とその活用に貢献する役割を担います。
AboutMACについて
設立趣旨・目的
代表理事紹介
代表理事 大石卓(オオイシタカシ)
1970年3月22日生まれ。2007年に横手市増田ふれあいプラザのまんが美術館担当に着任。以来13年間、まんが美術館担当として美術館運営と原画保存事業の立ち上げ等に従事。
2020年4月には横手市増田まんが美術館館長に就任。現在、文化庁の委託事業である「マンガ原画アーカイブセンター(MGAC)」のセンター長、およびマンガアーカイブ機構の代表理事にも就任している。
代表ご挨拶
この度、出版社様のご支援、そして文化庁を中心とする国内のアーカイブに携わる機関の協力の元、一般社団法人マンガアーカイブ機構を無事設立できましたことに、この場をお借りして心から御礼申し上げます。
このアーカイブ機構は、マンガ原画や刊本といった「マンガ関連資料の保存と活用」を目的に、これらに産学官連携を基調とした関係組織・団体等と協力し取り組みながら、マンガ作品の後世への伝承に貢献する法人です。
これまで、それぞれのお立場でマンガ文化の保存に取り組んでこられた方々に敬意を表しますと共に、この法人が、今後のマンガ分野におけるアーカイブの中心的存在として、その使命を果たすべく、実践を重ねていく所存です。
皆々様のご支援、何卒宜しくお願いいたします。
組織概要
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事業所名
一般社団法人マンガアーカイブ機構
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所在地
〒019-0701 秋田県横手市増田町増田字新町285
(横手市増田まんが美術館内) -
役員構成
代表理事
大石 卓(横手市増田まんが美術財団)
業務執行理事
吉村 和真(京都精華大学)
理事
鈴木 寛之(熊本大学)
理事
森田 浩章(株式会社講談社)
監事
桶田 大介(シティライツ法律事務所)
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設立
2023年5月1日
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定款
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情報公開規程
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主な事業内容
・秋田県横手市増田町にある伝統的建造物・内蔵を活用して原画収蔵能力を強化します。
・京都府下での収蔵強化を目指します。
・「アーカイブ有識者会議」を設置、原画収蔵を進めていきます。
・ 原画収蔵を進め、原画整理作業に着手します。
・刊本のアーカイブとその調査研究を進めます。